禁煙に成功した軌跡

タバコをやめれない自分自身が嫌だと思い始めたのがきっかけ

なっかなかやめれないですよね。タバコって。

私は一生やめれないと思ってましたよ。

 

でもこの最近の社会情勢。。。喫煙場所の縮小化、飲食店内全面禁煙化、止まらないタバコの値上がり・・・。

喫煙者は悪とまで思われかねない世の中の風潮に対して、どんどん肩身が狭くなっていくスモーカーたち。

どこへ行っても常に喫煙場所を探している自分に嫌気をさしているのはわかっているのにやめれないタバコ。

 

おそらくタバコをやめたいと思っている人たちに結構当てはまるんじゃないかな。

そんな私がどうやって禁煙に成功したか(成功とゆっても禁煙継続中だが)を書いてみようと思います。

 

「やめる気」ゼロから0.1へ

今までぼんやりと「禁煙しなきゃなー」とか「タバコやめたいけどできるかなぁ」とか考えてはいました。

でもそれが本気の禁煙につながることはありませんでした。だって本気でタバコやめる気」がなかったから。本気でやめる気になれば今すぐにでも始められますよね。それをいろんな理由や言い訳をつけて先延ばしにし、吸い続けていました。

そんな思いの中でも、「やめたい」って気持ちはとても小さいけどいつからか自分の中に芽生えて、いろんな状況にぶち当たるたびに、それは少しずつだけど大きくなっていきました。

例えば、冒頭にも少し書きましたが、

・喫煙場所がどんどん減っていき、どこへ行っても喫煙所を探してしまう。で、見つけたらなんか一服してしまう。

・飲食店では全席禁煙、もしくは分煙で、タバコを吸わない友達や家族と食事に行ったとき「禁煙席で大丈夫だよ」とつい言ってしまうが、本当は吸いたくてたまらない。

タバコの値段500円になったらやめよう、っていつか言ってたような気がするが、500円になったのに結局やめてない。挙句の果てには1000円になったらもう絶対無理やなとか言い始めた始末。

・外出先で喫煙所を探していて、やっと見つけた喫煙所にはスモーカーたちでいっぱい。煙だらけの部屋に入り一服を始めるが、早く出たくなる。(喫煙者のくせに副流煙がキライ。人のも自分のも。)

・やっぱり女性の喫煙者って、それだけでちょっと違う目で見られるような気がする。(考えすぎ、気にしすぎ?)

・若いときはあまり深く考えなかったけど、やっぱり体によくない。(当たり前か)禁煙を始める直前ぐらいから少し変な咳が出始め、これはやばいかもと思っていた。100害あって1利なしとは正にその通り。その1本は害でしかない

・100害あって1利なしとわかっているのに、一箱500円も払って買っている自分に嫌気がさしている。お金の無駄遣いでしかないのにやめれないのが悔しい。

などなど。

こういった状況に直面することは、まぁしょっちゅうで、禁煙を始める3~4年ぐらい前から少しずつ気になり始め、やめる気ゼロから0.1、0.5、1、1.5・・・とちょっとずつ「やめる気」が増えていったように思います。

 

「やめる気」が100になったとき

とはいえ、「やめる気」が100になるまではいつもと変わらず、ニコチンに支配される生活が続くわけですよ。もちろん「やめる気」はどんどん増えていってるわけだから、気持ちは「ホントはやめたいんだけどなぁ」と変化はしていっているものの、だからといって100になるまでは、なかなか禁煙に手が出ないもの。

わかる。ホントにその気持ちよくわかる。気持ちと行動のウラハラね。でも、そんなときの一服ってなんであんなにうまいんだろうね(笑)ホントに私の「やめる気」を全力で阻止してくる。ニコチンめぇ~。

毎日毎日こんな気持ちと葛藤して、気が付けばいつの間にか「やめる気」が100になっていました。ここまでかかった時間、約3~4年。これは必ず個人差があります。もっと早い人もいるし、もっと遅い人もいる。周りの環境や、自分自身の環境の違いや変化でも期間は全然変わるはずです。あくまで私の場合です。

そこで私がまず始めたのは、「禁煙セラピー」を読む、でした。

※ちなみに私は女性なのでこの本を選びましたが、他にもいろんな種類の禁煙セラピーがありますので、ご自分に合いそうな本を選んでみてください。

 

なぜ禁煙セラピーなのかというと、私の親友が1日2~3箱吸う超ヘビースモーカーだったのに、本1冊でピタッとやめてしまったのです。何度も親友には「その本でやめたんだよね~?」って聞いたし、彼女も「読む?」って何度も聞いてくれたけど、私が彼女に「その本貸して?」と言ったことは今まで一度もなかった。だって私、「やめる気」100じゃなかったんだもん。

しかし、ついに私も禁煙セラピーさんのお力を借りる日がきたんですよ!

 

いよいよ禁煙生活スタート!

さぁ、禁煙セラピーも手元に届き、いよいよ読み始める。内容はあまり言えませんが、ふむふむと一服しながら読み進める。なるほど、我々はニコチンという物質に支配されていただけなのか…。ふぅん…。・・・・・・・・・・・・・・・??

いろいろ書いていたけど、なんし体の中に残ってるニコチンと闘えということだろう。最後まで読んだかどうか覚えてない(笑)ただ、ニコチンという物質について理解できたし、それが原因で吸いたいという衝動に駆られることもわかった。でも私は、親友のようにその本を読んでピタッとタバコをやめることができなかった

 

そう甘くはない禁煙生活

せっかく本も読んで、いろいろ理解もできたはずなのに、私のタバコを吸う生活は続いていた

どうやら私は大きな勘違いをしていたようだ。

その本を読めば、誰でも禁煙ができるのだと思っていた。

私の周りには元喫煙者がたくさんいた。結構な割合でみんな禁煙セラピーを読んでいて、私が本気で禁煙をしようと思ってその本を読んだ話をすると、「私もそれ読んでニコチンについて理解して、やめれたよー。」って。

ホントに?? みんなあの本を読んで、ホントに吸いたい気持ちがなくなったっていうわけ?? 私は今も吸いたくてたまんないんだけど!? なんで? なんでなのー!?

やはり私は大きな勘違いをしていたようだった。

そのまま数日がたったある日、私は親友に会った。もちろんそのときも、まだ私は普通にタバコを吸っていた。禁煙成功者の先輩としてアドバイスをもらおうと、これまでのことをすべて話した。そして彼女はこう言った。

「確かにあの本を読んでタバコをやめたとは言ったけど、あの本を読んだからってタバコを吸いたい気持ちが消えたわけじゃないで?(笑)」と。

「そりゃぁ私もニコチンと闘ったよー。まずは3日。1週間。ここまでこれたらあとは意地で続けたわ(笑)」だって。

そぉーーーやんなぁーーーー!!!???(笑)

その瞬間、私の心の中にストンと何かが落ちた

そう、私はあの本を読めば「タバコを吸いたい気持ちが消える」と勝手に大きな勘違いをしていたのだった。なのに、一向になくならないその気持ち。なんで?なんで?ってずっと考えて悩んで、私には禁煙は無理なのかとも考えたりしていた。でも、それは自分の勝手な勘違いだとわかったときの気持ちは今でも覚えているし忘れない。親友に感謝。きっと彼女はなんとも思ってないだろうね。その時も「そんなわけないやん(笑)」って、私の悩みも笑い飛ばしてくれたもんね。大げさかもしれないけど、この出来事がなければ私の禁煙は成功していなかったと思う。

ありがとう。本当に。

そしてここから私は、ようやく禁煙のスタートラインに立ったのであります。

本を読み始めて、ここまでくるのに、およそ2か月ぐらいかかったかもしれません(笑)

 

ここからが本当のニコチンとの闘い

タバコを吸うことは、ほぼ習慣になっているだけで、癖みたいなものだと聞いた。

それを聞いて私はまず、本当に我慢できなくなるまで耐えてみることにしてみた。つまり、習慣で吸うことをやめて、1日当たりの本数を減らしてみることから始めたのだ。人によっては、いきなりゼロから始める人もいるけど、私はタバコをカートン買いしてたので、まだ手元に数箱残っていた。とはいえ、高いお金払って買ったものだし、捨てるのはもったいない。スパーンと潔く捨ててしまう人もいるけどね、私にはそれができなかった。

だから、これがなくなったら絶対にやめようと決心した

しかし、まだ数箱残っているからって今まで通りの吸い方をしてたら、ゼロになったとき急に禁煙生活を始めれるのかという不安もあったので、残りの数箱を利用して徐々に減らしていく作戦でいくことにした。

スモーカーにとっては、ほぼ全員が「このときだけは絶対に吸いたい」シリーズ。

①朝起きてすぐ。起き抜けの一服。

②車に乗ってすぐの一服。

③仕事始まる前の一服。

④食後の一服。

⑤休憩時間の一服。

⑥仕事終わってすぐの一服。

⑦お酒の席での一服。

などなど。

いろんなシーンでタバコがほしくなりますよね。時間つぶしとか、次の行動に移る前の一服とかね。こいつたちをどう克服するのかが最大のポイントとなってきます。どれも譲れないのは本当によくわかりますが、その一服の中でおそらく習慣になってるものが一つはあるはずです。その状況に直面したとき、その吸いたいと思う気持ちは気のせいだと思いましょう。

ここが本当に大事

ちなみに私がどうしても吸いたいと思ったシーンは、食後、車を運転してるとき、次の行動に移る前、暇なときでした。なので、おそらくそれ以外は惰性だったんでしょう。その惰性だったシーンは、本当はタバコいらないのになんかいつものルーティーンやし吸っとくか、ぐらいのもんなはず。なので、そこは簡単にやめれるシーンです。

次にどうしても吸いたいと思ったシーンの中で、ここはなくてもいけるかもしれないというのを探していきます。そのあとはこれの繰り返しです。残りのタバコの本数と相談しながら、どうしてもここだけは・・・というときを選んでいきます。私は1日15本ほど吸ってましたが、惰性で吸っていたのをやめていくと、約半分になり、その後残りの本数と相談していき、5本、3本、2本、1本と減っていき、ついにタバコのストックがなくなりました。

 

ニコチンとの戦いはさらに続きます

ここまでくる過程で1日1本なんて日もあるので、だいぶニコチンの禁断症状は抜けているはず。それでもいつでも、どんなときでもタバコは吸いたいですよね。わかりますよ。でももう手元にタバコはない。

絶対買ってはいけません!!

ここで買ってしまうと、今までの努力が全部水の泡になりますよ!そのお金で自分の好きな食べ物を買いましょう。ね。

これも親友からの伝授ですが、タバコがほしくなったらひたすらその気持ちは気のせいだと思う。気のせいだと思い込む。そして私はひたすらに大好きなブラックコーヒーを飲んでました。口さみしいからガムとかアメとか食べる人も多いですが、私は仕事中にガムもアメもあまり食べれないし、1日に5個も6個もアメやらガムやら食べてたら太ってくるし、と思いブラックコーヒーを選びました。これが意外とイケる。あ、今タバコ、と思ったらコーヒー飲む。落ち着くまで飲む。なので最初は結構な量のコーヒーを消費してましたが、タバコ一箱分と比べれば大したことありません。あとは、元喫煙者にこの辛さを話し、同情してもらう、とか。私はこれで乗り切りました。

 

ここまで来れればあとはとにかく何が何でも続けるだけ

私の場合、禁煙から2ヶ月間ぐらい一応タバコ吸ってないけどいつでも吸いたいと思ってるんだよ、というかんじでした。でも確実にニコチンは抜けていっているので、日に日に吸いたい気持ちは起こるけどすぐ忘れます。その後はタバコのことを忘れるときもあるけど、吸いたい気持ちは起こる、でもすぐその気持ちは消える。てな感覚が続き、だんだん忘れる時間のほうが長くなってくるのです。私は禁煙を始めて4ヶ月ぐらいで、たぶんこのまま完全にやめれるかな、という感覚がありました。今で約1年経つけど、もう大丈夫。もちろん今でも「あ、今タバコ」って瞬間はあるけど、すぐ消えるよ。それにまだタバコの匂いは嫌いになってない。

私もまだ1年ぐらいだけど、ここまで来れればもう大丈夫なはず。大事なのは、タバコがほしくなったときなぜ私は禁煙を始めたのかを思い出そう。あのときの自分にもう戻りたくないよね。煙だらけの喫煙ルーム。どんどん少なくなる喫煙所。もう探したくないよね。タバコ吸わないってこんなに楽だったんだ、ってもう知ってるよね。大丈夫、もう戻らないよ。

 

まとめ

「禁煙始めようかなぁ」と思い始めたらそこからあなたの禁煙成功への軌跡は始まっています!

大事なのは「本当にやめる気」があるかどうか

昨今の禁煙ブームでやめたほうがいいのはわかるけど、特にこれといってやめる理由もないし、タバコおいしいし、電子タバコなら匂いもそんなに気にならないし・・・なんて思っているようでは禁煙できないでしょう。私がそうでしたからね。ただ、「タバコをやめたほうがいい」と少しでも思う時点禁煙への道は始まっているはずです。あとはさまざまなシチュエーションで「やめる気」を育てていってください。「やめる気」が100%になれば、大方5割ぐらいはもう禁煙成功してますよ!あとの5割でニコチンと闘ってください!ニコチンとの闘いに勝てれば禁煙成功ですよ!

「タバコを吸わない」ということは、本当に楽だと私は思いました。金銭面でも精神面でも健康面でも。普段の生活の中でタバコのことを考えなくてもよくなるって、こんなにも楽だったんだなと今これを書きながら改めて感じます。

私の経験がみなさまの禁煙成功に少しでもお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ABOUTこの記事をかいた人

北海道を愛する関西人。北海道在住9年目。 32歳で上場企業の会社員を退職→北海道のスキー場でリゾートバイト→そのまま住んじゃう。 夢は北海道の地方創生。 そのために、北海道インフルエンサーを目指す。